寄り添いだけで会社は回らない。本当に人が育つ職場の条件
「ちゃんと寄り添っているつもりなのに、人が育たないんです」
これは、私が企業研修の現場で
本当によく聞く言葉です。
部下の話を丁寧に聞き、
否定せず、まずは受け止める。
それ自体は、とても大切な関わり方です。
でもその一方で、こんな状態にもなりやすくなります。
・嫌われたくなくて、言うべきことが言えない
・方向性を示すのが怖くなる
・結局、現場が迷い続けてしまう
結果として、
「優しいのに、なぜかチームが育たない」
「雰囲気は悪くないのに、成果が出ない」
そんな職場が生まれてしまうのです。

■ 寄り添いが生むのは「安心」。でもそれだけでは足りない
寄り添いが生むのは、
「安心できる居場所」 です。
人は安心できなければ、本音も出せませんし、挑戦もできません。
だからこそ、寄り添いは間違いなく必要です。
しかし——
人が育つために必要なのは、
安心だけではなく「成長の方向」なのです。
✔ 何を期待されているのか
✔ どこを目指しているのか
✔ 何を改善すればいいのか
これが示されないままでは、人は前に進めません。

■ 人は「安心 × 適度な負荷」でしか伸びない
筋トレも、ただ撫でているだけでは筋肉はつきません。
同じように、人も組織も
「安心」だけでも
「厳しさ」だけでも
どちらでも伸びない のです。
必要なのは
安心 × 適度な負荷 × 明確な方向性。
この3つが揃ったとき、
人は「守られている」と感じながら、
ちゃんと前に進むことができます。
■ 優しさが“甘やかし”に変わる瞬間
特に多いのが、こんなケースです。
・ミスを指摘できない
・注意すると関係が悪くなる気がする
・本人の気持ちを考えすぎてしまう
これはもう「寄り添い」ではなく、
“責任を持たない優しさ” になってしまっています。
本当に人を大切にするというのは、
伝えるべきことを、伝える勇気を持つことでもあります。
■ 私が研修で大切にしていること
私は企業研修でも、ママサポートでも、
必ずこの2つをセットで扱います。
・心を整えること(安心・信頼・自己肯定)
・役割を整えること(行動・責任・方向性)
この両方が揃った瞬間、
人は驚くほど変わります。
実際に、私が関わったカフェでは
スタッフ間の関係が改善し、売上が1.5倍に伸びた という実績もあります。
魔法のようなことをしたわけではありません。
ただ、
✔ 心の状態を整え
✔ それぞれの役割を明確にし
✔ 伝えるべきことを、きちんと伝えただけ
それだけで、人と組織は動き始めました。
■ 寄り添いだけで苦しくなっている管理職の方へ
もし今、
・優しくしているのに、現場がまとまらない
・部下に遠慮しすぎて、指導ができない
・自分の関わり方に正解がわからない
そんな状態にあるなら、
それはあなたが「ダメな上司」なのではありません。
“寄り添いだけでは足りない段階”に、
すでに組織が進んでいるだけ なのです。
■ 最後に
寄り添いは大切です。
でも、寄り添いだけで会社は回りません。
人が本当に育つのは,
「安心」と「役割」と「伝える勇気」が同時に揃った時です
優しさに少しの覚悟が加わった時,
職場は
”優しい場所”から
”前に進める場所”へと変わります。
もし今、
「自分の関わり方はこれでいいのだろうか」
「寄り添っているのになぜかうまくいかない」
そんな迷いを感じているならー
それはあなたが、
次のステージの関わり方に進もうとしているサインです。
私はこれからも
職場でも家庭でも
人が”安心して力を発揮できる環境”を作るサポートを続けていきます
